残業代はいつ請求すればいいんですか?

残業代はいつ請求すればいいんですか?

残業代が支払われていない限りいつでも請求できます。但し,給料日から2年間で時効消滅してしまうので、 早期の対応をお勧めします(なお、2年間の時効については、5年間に延長する立法が議論されているところです。) 転職の際に前の職場に残業代請求することを検討される方が多い印象ですが、 在職中に請求することももちろん可能です。残業代請求は労働者として当然の権利行使なので、...
私の会社では労働時間の管理をしてないが、残業代は請求できるか?

私の会社では労働時間の管理をしてないが、残業代は請求できるか?

あきらめる必要はありません。会社が労働時間の把握を怠った場合に概算で残業時間を認定した裁判例があります。 概算とはいえ可能な限り、労働時間を立証する必要がありますが、(事務職の場合)通話の履歴、メールの履歴、(トラック等の運転手の場合)タコグラフなどを会社に出させることによって労働時間を立証していくことになります。そのほか、(通勤に高速道を利用する場合)ETCの利用履歴、(電車通勤の場合)交通系ICカードの利用履歴などで労働時間の概算を出すことも考えられます。...
残業代はいつ請求すればいいんですか?

私の労働時間はどうやって証明するの?

タイムカードや労働時間管理ソフトの記録を会社に出させることで立証します。 ご自身でタイムカード等の写しを持っている必要はありませんが、 可能であればタイムカードのコピーや写真をとっておくとより確実な残業時間の立証が可能です。...
固定残業代導入と労働条件の不利益変更

固定残業代導入と労働条件の不利益変更

入社以来、通常の手当として支給されていたものが、ある日から,「○○手当は残業代とみなす」といった形に賃金規定が書き換えられたり、その旨の承諾書に署名させられたりしたことはありませんか? このように、これまで残業代ではなかった手当が、賃金規定の変更や承諾書の作成などにより、固定残業代に変更してしまうことの有効性について、ご説明したいと思います。 まず始めに、給料・賃金の額などの労働条件を労働者に不利益に変更することは、原則として禁じられていて、労働者の同意なしにはできないとされています(労働契約法9条)。...
変形労働時間制の主張について

変形労働時間制の主張について

残業代を請求すると、会社側が、「当社では変形労働時間制を採用している」と反論してくることがあります。 この「変形労働時間制」とは何でしょうか?また、「変形労働時間制」を採用していると、労働者は残業代が請求できなくなるのでしょうか? 変形労働時間制とは、簡単にいえば、一定の期間を設けて,その期間内の平均労働時間が週40時間以内に収まっていれば、一部の日や週において、法定労働時間(1日8時間以内、週40時間以内)をオーバーしていても残業代は発生しないというものです。...