自殺を行う人のほとんど、或いは、全員が精神障害にかかっているという説があります。

精神障害に陥る原因として非常に多いものが、長時間労働、と、いじめ(パワハラ含む)です。
ネット上の誹謗中傷は、相手を殺しかねない、まさに、言葉は凶器であるということが、木村さんの一件で社会的に認知されたと言えます。

現状は、そうした言葉を浴びせた相手を特定する手段が乏しく、その相手に対して損害賠償を行うことは、事実上難しいです。
また、仮に特定が可能であったとしても、芸能人のように不特定かつ膨大な人数の人から誹謗中傷を浴びせられているケースでは
その全員を特定する作業は、多大なる時間と労力がかかります。
その特定ができたとしても、死亡との因果関係の立証というハードルもあります。

他方、そうした誹謗中傷を掲示板の側が全面規制することも表現の自由の観点から容易ではないです。
「誹謗中傷」を表現の自由として保護する必要性は乏しいが、「誹謗中傷」と正当な言論との線引きが容易ではないです。
ネット上の言論には、上記のような誹謗中傷だけでなく、名誉毀、,プライバシー侵害の問題も伴い易いです。

各人が、自身の発言には損害賠償を受けるリスクがあるということを十分に意識した上で責任を持って発言すること
掲示板の側はそうしたリスクを個々のユーザーに入念にリマインドすることが、被害を繰り返さないための第一歩だと思います。